建物の建設や解体などの工事を行う際は、工事業者に着手金を支払う場合が多くなっています。工事前に着手金を支払い、工事が完了した後に残りを支払う場合が多いですが、着手金の支払いの割合が多すぎる場合はそのまま支払いを行っても大丈夫なのでしょうか?今回は工事の際の着手金の支払いについて解説します。
着手金の意義と契約時の重要性の説明
工事において着手金をなぜ支払うのか、契約時に確認した方がよい理由について解説します。工事を依頼する場合に、契約書を流し見して契約してしまい後悔しないように気をつけましょう。
着手金を支払う意義
着手金とは、契約した内容について行動する前に支払っておくことで、工事業者にとって保障になるお金のことです。大手の業者であれば潤沢な資金があるため、工事前の挨拶回り、重機の搬入や人件費などにおいて事前に多額の費用が発生しても問題はありません。
しかし、資金があまりない小さな業者の場合、着手金がないと工事をスムーズに進めるのが難しいケースもあります。着手金があれば、まとまった資金がない業者でも工事がスムーズにスタートでき、施主にとっては、まとめて支払いする負担が減るため、業者と施主の双方にメリットがあります。
契約時に着手金について確認する重要性
着手金については、契約前に内容や支払い方法を確認しておきましょう。なお工事代金の支払いについては、とくに法的な決まりはありません。業者と施主の合意があれば、着手金をどれくらい支払うのかは調整できます。
契約する場合に着手金の割合が高すぎて不安という場合は、なぜ着手金が高いのか、割合を調整可能かを質問しておき疑問を解消するのがおすすめです。着手金の割合が不自然に多い場合は、その業者が着手金の持ち逃げをくわだてている悪質な業者の可能性もゼロではありません。
また、着手金が多く必要な場合は、資金繰りに困っているという可能性もあります。
着手金の金額と支払い方法の確認と合意
着手金については支払い金額はもちろん、支払い方法についても確認する必要があります。スムーズに支払い、工事が進むようきちんと確認しておきましょう。
着手金の金額とは?
・一括払い
工事が終了後に工事代金の支払いを行う、一括払いというケースもあります。少額な工事の場合には、工事が無事に完了したら一括で支払うこともあるでしょう。一括で支払いができるのであれば着手金も必要なく、工事がおわったことを確認してからの支払いになるため、施主にとっては安心できる支払い方法になっています。
・分割払い
分割払いの場合、2回であれば工事前に着手金を支払い、残りは工事完了後に支払うというパターンが多いです。3回の場合は工事中の支払いが1回増えます。4回以上になると工事途中に支払う金額が多いでしょう。
支払いが2回や3回の場合は、支払い金額が毎回同額になる均等割であることが多いです。たとえば工事の総額が300万円なら、2回の分割払いの場合1回につき150万円の支払いになります。3回払いの場合は1回につき100万円の支払いになります。
支払い金額が多い場合は、分割回数を多くしてもらえるよう業者に相談しましょう。支払い回数は法律で決まりがないため、業者と施主の両者の合意が得られれば、どんな回数でも問題ありません。
着手金の支払い方法は?
着手金は金利負担がない現金払い、または銀行への振込の場合が多くなっています。契約前に支払い方法について確認しておきましょう。残りの支払いについてはカードやローンを利用して支払いを行えるケースが多いです。
まとまった資金がない際はカードやローンを活用しましょう。しかし、基本的には、着手金を支払うためにはまとまった現金が必要になるので、ある程度資金を準備しておきましょう。
契約書や納期に関する条件を明確化
工事におけるトラブルについては契約書を確認しておきましょう。納期が遅れたり業者の都合により工事がストップしてしまったりとトラブルが発生したときのために、契約書の内容や補償についてしっかり確認しておきましょう。
着手金の持ち逃げや中抜きに注意
工事の依頼経験がない場合や少ない場合、着手金は払うものと思って契約を進めてしまい、着手金の割合が高いのに気がつかないこともあるでしょう。
悪質な業者と契約してしまった結果、着手金を持ち逃げされてしまった、工事の中抜きをされてしまったというトラブルが起きることも考えられます。契約する際には契約内容についてしっかり確認しておきましょう。
納期についても確認しておこう
着手金を支払った後に工事の納期が遅れている、何かと理由をつけて工事を放棄されてしまった、倒産してしまったといったことも考えられます。納期が遅れはじめるとなんらかのトラブルが起こりはじめているサインかもしれません。契約書の納期に関する補償などについて確認しておきましょう。
まとめ
建物を建設する、解体するといった場合、多額の費用がかかります。そこで活用されているのが、着手金を含む分割払いです。施主にとっては一括で支払いすると負担が軽減され、業者にとっては工事前にまとまった資金が得られるので資金繰りがしやすいといったメリットがあります。
多くの工事の場合は着手金が発生しますが、その割合が高すぎる場合は業者の経営状況が悪い可能性があるため注意しましょう。また、着手金の割合や工事料金の支払い回数については法律でルールが決まっているわけではないので、業者と施主の間で合意の上、お互いが納得できるバランスにするのがよいでしょう。
【工場建築】おすすめの建設会社 比較表
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会社名 | ローコスト工房(株式会社三幸住研) | 進和建設工業株式会社 | 株式会社澤村 CANARIS(カナリス) | 日鉄物産システム建築 | 石井工業株式会社 | 株式会社服部建築事務所(工場建設コストダウン.com) | さくら構造株式会社 |
特徴 | 木造建築を低コスト・短工期で施工できる | コンサルティングも可能 | 相談から設計・施工までワンストップ | さまざまなタイプの工場を建築可能 | 建築に関するさまざまな業務に対応 | 顧客にしっかりと寄り添うスタイル | 構造躯体のコストを最適化できる |
創業・設立 | 1971年 | 1968年 | 1950年 | 2007年 | 1904年 | 1972年 | 2006年 |
許可 | 建設業者登録免許 大阪府知事許可(般-4)第97074 宅地建物取引免許 大阪府知事免許(10)第25935 | 建設許可 大阪府知事許可(特-6)第15899号 大阪府知事許可(特-3)第79108号 | 建設業許可 滋賀県知事許可(特・般-3)第80123号 一級建築士事務所 滋賀県知事登録(カ)第126号 宅地建物取引業者 滋賀県知事登録(12)第1267号 | 建設業許可 国土交通大臣許可(特-30)第27380 号 | 建設業許可 国土交通大臣許可(特-2)第6036号 一級建築士事務所登録 千葉県知事登録 第1-1804-812号 宅地建物取引業免許 千葉県知事(8)第11973号 | 建築士事務所登録 大阪府知事登録 6014号 | 一級建築士事務所 北海道知事登録(石)第5317号 (札幌本社) 東京知事登録 第58082号 (東京事務所) |
問い合わせ | メールフォーム | 電話 | 電話・メールフォーム | 電話・メールフォーム | 電話・メールフォーム | 電話・メールフォーム | 電話・メールフォーム |
会社情報 | 株式会社三幸住研 〒560-0054 大阪府豊中市桜の町3-6-7 | 進和建設工業株式会社(本社) 〒591-8032 大阪府堺市北区百舌鳥梅町1-30-1 | 株式会社澤村 〒520-1121 滋賀県高島市勝野1108-3 | 日鉄物産システム建築株式会社 〒105-0021 東京都港区東新橋1-9-2 汐留住友ビル | 石井工業株式会社(本社) 〒287-0002 千葉県香取市北2-6-3 | 株式会社服部建築事務所(本社) 〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋2-3-3 | さくら構造株式会社(札幌本社) 〒001-0033 北海道札幌市北区北33条西2-1-7 SAKURA-N33ビル3階 |
特徴 | 低コストかつ短い工期で、自由度の高い設計の木造建築を主に手掛ける会社 | 創業50年の歴史は安心と信頼の証。失敗しない地域密着の土地活用実績 | システム建築によって、低価格・短工期でありながら質の高い建築を実現できる | 業界唯一のシステム建築!40年もの超える歴史が支える信頼の技術が強み! | 明治37年創業で豊富な施工実績が魅力。顧客の希望に合った最適な提案を行う | 一貫した真摯な姿勢を貫く、常に顧客の視点を大切する建築事務所 | 日本一の高耐震設計グループを目指す、全国で対応可能な日本有数の建築組織 |
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